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登窯
登窯、正式名「連房式登窯」と言います。昭和57年国指定重要有形民俗文化財として登録されました。
明治20年に30名の窯仲間により開設された窯を、明治38年に燃料を薪と石炭の併用使用の「折衷窯」に改良されました。その後、昭和28年に改修工事を行い現在に至っています。
この窯で焼かれた製品の殆どが陶栄社(焼き物商社)扱いで出荷されたので別名「陶栄窯」と言われています。
焼成窯が8室あり下から順に第1室~第8室と呼ばれています。
【この窯の特徴】
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石炭と薪の併用により燃料費の節約ができた
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炎が昇り広がる性質を利用し第1室から順に穏やかに広がっている
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築窯材料は並レンガでなく「ダンマ」と呼ばれる大型のレンガで造られている
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窯内の床はレンガ敷ではなく、砂床となっているため、エゴロ(匣鉢)(サヤ)積が水平、垂直で安定していて焼成中の倒壊事故を防ぎます。
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第8室の次に「火遊び」と呼ばれる小さな部屋を設けて温度を効率よく上げる事ができます。
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煙突は10本あり両端が高く中央が低いU字形で各焼成室全体に炎が均一に回るように工夫されています。
傾斜地を利用して作られた登窯は傾斜角20度です。北側の傾斜地土留は大正時代に鯉江方寿によって金島山窯で焼かれた大型土管が使われています。現在、金島山の刻印のある土管はここでしか見る事ができない貴重な土管です。
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